高校の偏差値によって評定平均の価値は違うか?

この記事は約6分で読めます。

今回は、Youtube視聴者の方からいただいた質問にお答えしていきます。

なお動画でも解説しておりますので、よろしければご覧下さい。

評定が同じ4.2でも偏差値60の高校と40の高校では価値が違う?/推薦や総合型選抜における評定平均の価値は高校の偏差値によって変動するのか?/高校生専門塾の講師の見解は?

Youtube視聴者の方からの質問

偏差値が低い高校で評定が高い場合は、公募推薦は不利になってしまうんでしょうか?

偏差値が40台の農業高校で評定平均が4.2です。

回答をお願いします。

偏差値フィルターは存在するか?

偏差値60の高校の4.2と偏差値40の高校の4.2は、大学の公募推薦などの試験においては同じように扱われるのか?

それとも偏差値フィルターのようなものがつけられて、偏差値40の高校の4.2は例えば0.2ひいて4.0として扱われたりするのか?

そういう質問ですね。

正直、回答を避けていた質問

実は今までもこのような趣旨の質問はちょくちょくいただいていました。

でも、はっきりとした回答を返すのを避けていたんですね。

なぜかというと、正直、私も正確な所はよく分からないからです。

もし仮に偏差値フィルターのようなものがあったとしても、それは各大学共通のものではないはずです。

大学がそれぞれ独自に考えた基準になっているはずなんですね。

仮にあった場合はですよ。

個人的な見解は…

ただあくまで個人の見解ですが、ほとんどの大学において、高校の偏差値によって評定平均の価値が変わるようなことはない。

つまり偏差値フィルターは存在しないと私は考えています。

今まで公募推薦で合格したうちの塾の生徒の高校のレベルと評定平均を考えると、おそらくそうだろうと思います。

私がこのように考える根拠が2つあるので、これからお話ししていきたいと思います。

根拠①公募推薦は全国から受験生を募集している

指定校推薦は大学が高校を指定して、その高校の生徒たちがその枠を争うというシステムですが、これは偏差値フィルターが確実にかかっています。

指定校の偏差値フィルター

例えば偏差値60のA高校と偏差値40のB高校に同じ大学から指定校が来ているとします。

指定校には出願条件があり、評定平均が何点何以上なければこの大学は出願できませんよ、というものなんですけど、この条件で差がついているんですね。

同じ大学の指定校が、A高校は3.8でとれるけど、B高校は4.2以上なければとれませんということは結構あります。

ただこれは大学側もその高校の生徒の実力というのを把握できていて、さらに指定校を出す高校数が限定されているから出来るのだと思います。

公募推薦で偏差値フィルターは難しい?

公募推薦は指定校のように高校を限定していません。

全国の高校から志願者を募集しています。

そうすると、もし偏差値フィルターをかけるとしたら、日本全国すべての高校をランク付けしなくてはいけなくなります。

この高校はDランクだから評定平均はマイナス何点何だな、みたいな感じですね。

日本の高校は国立・公立・私立全部合わせて約4800校あるんですが、そのすべての高校をランク付けするのは、やっぱり難しいですよね。

しかも高校にランクがあるように大学にもランクがありますから、それぞれの大学からの偏差値40の高校に対する見方って違いますよね。

こっちの大学ではこの高校はEランクだけど、あっちの大学ではCランクだな、なんてそれぞれの大学でやっていたら、ものすごい複雑になると思います。

このように日本全国の高校を各大学がそれぞれの基準でランク付けをするのは難しいのではないか、だから日本全国から募集する公募推薦や総合型選抜では、高校の偏差値によって評定平均に差をつけるということはないんじゃないかというのが、まずひとつめの根拠です。

根拠②推薦・総合型で学力検査が必須になった

2021年度から大学入試改革が始まり、推薦や総合型の試験で学力検査が必須になりました。

去年から学力検査が必須になったことで、公募推薦や総合型選抜では、偏差値フィルターがより不要になったのではないかと思います。

学力は評定平均ではなく学力検査の方で測ればいいわけですから。

評定平均で測れるものとは

ここからは、完全に個人的な意見になるんですが、そもそも評定平均で測れるもの、測れないものは何なのかということになると思うんです。

評定平均は高校の定期テストの結果と、提出物や小テストなどで決まると思うんですが、例えば高校の定期テストで本当の英語力を測るのは正直難しいんじゃないかと思います。

英語は基本的に教科書に出てきた、読んだことがある文章が定期テストで出題されます。

ポイントなどを授業で1度教わった文章であって、そのポイントをきちんと覚えたかどうかで点数が決まり、評定平均も決まります。

つまり、たとえ英語力がなくても、ある程度評定平均を上げることは出来ちゃうんですよね。

大学側も評定平均でその子の本当の学力が測れるとは思っていないのではないでしょうか。

ただ評定平均で分かることもあります。

学業に対して誠実であるかどうか

それはその子が努力すべきときに、きちんと努力できる子であること、そして提出物などの期限をしっかり守れる子であること、つまり学業に対して誠実なタイプの人間であることですね。

評定平均が低い子が誠実でないと言っているわけではありません。

評定平均が高い子の方が、そう思われやすいということです。

さらに言うと、学業に対して誠実であることに、高校の偏差値は関係ないと思うんです。

評定平均が4.5の子がいたとしたら、たとえその子が偏差値60の高校の子でも偏差値40の高校の子でも、学業に対して誠実であることには変わりません。

つまり評定平均で実際に測れるものっていうのは、高校の偏差値とはあまり関係がないものであって、そこで偏差値フィルターをかける必要はないのではないかと思います。

高校の偏差値が60であろうと40であろうと評定平均が高ければ高いほど、その子の勉強に対する向きあい方が高く評価されているのは間違いありません。

そして実際の学力は、学力検査や英検などの外部英語検定などで測られていると思います。

出願するのに高校の偏差値は関係ない

ここまで話してきた内容、「高校の偏差値によって評定平均の価値は変わらない、つまり偏差値フィルターは存在しない」というのは、あくまで個人的な見解です。

もしかすると大学によっては偏差値フィルター的なものがあるかもしれません。

ただ、少なくとも公募推薦などの出願の条件にはそういったフィルターは関係ありません。

出願条件が4.0なら、偏差値60の高校でも偏差値40の高校でも、その子の評定平均が4.0以上あれば出願することは絶対に可能です。

あとは、試験の時に問われる学力をしっかり伸ばせば、合格に近づけると思います。

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