指定校推薦は「逃げ」なのか?指定校の現実とは

※本記事はYoutubeの台本をそのまま公開しております。ご了承ください。

この記事は約6分で読めます。

今までYoutubeの動画で指定校についての動画をいろいろと出してきたんですけど、やっぱり有名な大学の指定校のお話がメインになってしまって、例えばMARCHは4.6でとれた、日東駒専は3.9でとれたみたいなお話です。ただそれは指定校のお話のほんの一部なんですね。

教学舎の生徒が指定校でとれた大学はもっといろいろとありますし、あまり高くない成績で指定校に合格した子もいっぱいいます。

今回の記事は、指定校を希望するのは実際どのような子が多いか、指定校を取る最低ラインの成績というのはだいたいどれくらいか、そして個人的な意見になりますが、指定校で大学に行くべき子はどのような子かについてお伝えできたらと思います。

指定校での進学を考えている高校1・2年生の皆さんにとっては、指定校の現実を知る上で、とても有益な情報になると思います。ぜひ最後までご覧いただき参考にしていただきたいと思います。

なお動画でも詳しく解説しておりますので、よろしければご覧下さい。

【指定校推薦で大学進学】指定校での進学を希望する高校生は必見/最低どれくらいの成績があれば指定校はとれるのか/指定校で合格すべき子はどんな子か/高校生専門の塾講師が丁寧に解説します。

どのような子が指定校での進学を希望しているのか

指定校を希望する多くの高校生、そしてその保護者の方々からお話を聞いてきましたが、だいたいこの3パターンに当てはまると思います。

入学直後の高校1年生

これは高校生の皆さんならお分かりだと思います。「おれは最初から指定校なんて考えてなかったよ。」という方ももちろんいらっしゃると思いますが、でもやっぱり高校に入学して指定校のことを知ると狙いたくなるんですよね。

少なくとも指定校での進学も視野に入れて、出来るだけ成績は取っておこう。と考えて、1年の最初のテストは頑張る高校1年生はたくさんいます。

ただこれも高校生の皆さんなら分かると思うんですけど、少しづつテストへのモチベーションが減っていって、成績も下がっていって自分が希望する大学の指定校をとれる成績ではなくなってしまって、それで指定校を諦めて一般選抜や総合選抜に流れるというのが、高校生の指定校あるあるだと思います。

高校入試がトラウマになった子

これは高校入試の精神的プレッシャーを経験した子が大学入試ではもう二度とあんなプレッシャーを味わいたくないから、指定校での進学を目指すというものですね。

それに高校入試を経験してみて、自分には入試という一発勝負はあっていないと考える子も多いと思います。こういう自分の性格を考えて、そのうえで指定校を選択するというのは、ある意味非常に合理的な考え方だと思います。

兄弟の大学入試がトラウマになったご家庭の子

最近はこのパターンがかなり増えました。

これはトラウマになったのが、本人ではなくてご家族の方なんですね。お兄ちゃんお姉ちゃんが大学の一般選抜でものすごく苦労したと。だから弟妹には何とか指定校推薦で進学して欲しいというものです。

特に今の高校生の兄・姉世代はちょうど定員厳格化の真っただ中だったので、大学受験は本当に苦労したと思います。

ここまでお話してきた以外にも指定校を目指すきっかけというのはいろいろあると思いますが、どのようなきっかけだとしても、まずは指定校を目指すという目標をもって勉強に励むことは非常に意味があることだと思います。

指定校で大学に行くための成績の最低ライン

過去教学舎で指定校をとった生徒の成績の最低ラインは、3.3ですね。

※4年制大学のお話。短大・専門学校はもう少し低い成績でも取れています。

3.3というと、そんなので取れるの?と思う方おそらくたくさんいらっしゃると思います。はい、これで取れちゃいますね。本当は3.3よりも低い成績で大学の指定校を取った子もいるんですが、それはちょっと特殊な例なので、教学舎としては3.3あれば指定校を取れることは取れるぞと。

どこまで大学を妥協できるか

ただこの成績だと、当然指定校で申し込める大学はかなり限られます。指定校で申し込む大学には、成績の基準があるんですね、例えば4.0以上ないとこの大学は申し込めないよみたいな。3.3だとその基準をクリアできる大学がかなり絞られます。

それにこの基準をクリアしたからと言ってその大学の指定校を取れるとは限りません。当然自分より成績が上の子が申し込んでいたらその子に取られちゃいますからね。

またこれは高校のレベルにもよるので一概には言えないんですけど、3.3で取れる大学というのはやっぱり人気やレベルの面ではあまり高い大学ではありません。本当にリアルなそして正直な話をすると、3.3ぐらいのあまり高くない成績で指定校推薦で進学をするということは、どこまで大学を妥協できるかということだと個人的には思っております。

一般で上位の大学を狙うべきか

このようなお話をすると、それでいいのか?3.3しかないんだったら、指定校なんてとらないで一生懸命勉強して一般選抜でもっと高い大学を目指した方がいいんじゃないか?というご意見の方、おそらくたくさんいらっしゃると思います。

確かにそれも一つの考え方だと思います。でも自分の持っている成績で行ける指定校に進学するという考え方も、本人とご家族が納得しているのであれば、けっして否定されるような考え方ではないと思います。

指定校をとるべき子はどんな子か

指定校推薦を「逃げ」とかいう方が本当に多いですよね。Youtubeで指定校についての動画を出すと、そのようなコメントがとても多くて少し残念な気持ちになります。

先ほどから出てきている3.3という数字を例にとってお話しますが、この3.3という数字がその子にとってどのような価値があるのかですべての話が変わってくると思うんです。

「逃げ」ではない指定校の取り方

例えばちょっと偏差値が高めの高校に入ったら周りの子がみんな頭が良くて、一生懸命勉強してもなかなかテストで平均点を超えることが出来ない。そういう環境の子っていると思うんです。

それでもどうしても大学には指定校で行きたい。例えばこの記事の最初の方で書いたように高校入試のときに感じた精神的プレッシャーが恐怖で、おそらくそれ以上の大学受験のプレッシャーに自分は耐えられないと考えている子が、定期テストの勉強を頑張って頑張って、それで何とか3.3を取ったとします。

指定校では大学はあまり選べませんが、それでも選べる中で自分がやりたいことが出来そうな大学を探して、オープンキャンパスにも参加して、この大学ならいいと自分も保護者も納得した上で指定校で進学しました。

この指定校での大学進学、そしてその子が一生懸命勉強して取った3.3にはとても大きな価値があると思います。その子は高校の3年間をかけて「指定校で大学に進学する」という自分に課した目標を見事達成したわけですから。

「逃げ」の指定校の取り方

一方、高校に入学してからそんなに勉強をしていない。定期テストも適当に受けて、最終的に取れた成績が3.3でした。

一般は大変そうだから、とりあえず自分の成績でとれそうな指定校を探しました。自分の成績で取れるところならどこでも良かったので、特にオープンキャンパスなどは行かなかったけど、指定校で大学に合格できちゃいました。

こういう子もいます、が、このような3.3にはまったく価値はありませんし、このような子の指定校での大学進学を「逃げ」というのだと思います。

その成績はあなたのMAXですか

要は、その評定平均つまり成績が、自分の最大限の努力の上での成績なのか、そうではないのかということです。

指定校での大学進学を目指している子には、その成績が自分のMAXなのか、もっと成績を上げることはできないのか、ということを常に考えて、そのための努力を常にして欲しいと思います。そうしてこそ、あなたの成績がとても大きな価値を持つようになって、あなた自身の大学進学も非常に意義のあるものになるのではないでしょうか。

コメント

  1. あん より:

    はじめまして。去年YouTubeを沢山参考にさせて頂きましたので、少しでも情報になればと思いコメントいたします。

    横浜市立大学の指定校について。
    英検2級以上
    評定4以上
    理学部なので、数3。理科で必要科目があります。
    私は評定4,3 英検2級でした。
    試験は予め指定された実験を各自行いレポートにまとめ面接と一緒に発表を行いました。

    募集定員35でしたが41人出願し全員合格でした。今年から落ちることもあると聞きヒヤヒヤしましたが、他の学部同様誰も落ちていませんでした。

    指定校が来ている学校は、神奈川で昔枠の地域トップ校から1名づつ。私立もトップの併願校のイメージです。
    入学後は特に一般の方との学力差は感じていません。

    少しでも参考になりますように。

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