大学推薦・総合型の口頭試問マニュアル2021

※本記事はYoutubeの台本をそのまま公開しております。ご了承ください。

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推薦や総合型選抜の入試で口頭試問を実施する大学が、去年から非常に増えました。

去年は過去問などがなく受験生は非常に苦労していましたが、今年に関しては去年の口頭試問がどのようなものだったかなど情報が豊富にあります。

今回の記事でそれらの情報を皆様にお伝えしていけたらと思います。

なお動画でも解説しておりますので、よろしければご覧下さい。

【口頭試問対策】去年の口頭試問の傾向を分析&教科ごとの対策を解説/指定校推薦・公募推薦・総合型選抜で受験する高校生は必見!/英語・数学・国語・社会・理科すべての対策を公開します。

口頭試問と面接の違いについて

まず面接というのは受験生の人間性や性格、高校時代のことや将来の目標など教科以外のことについて聞かれます。

口頭試問は逆に教科のことについて聞かれます。

入試要項の書き方が分かりにくい?

大学によって、入試要項に試験が『面接(口頭試問)』と書かれていたり、『口頭試問(面接)』と書かれていたりします。

ただ普通は口頭試問と書かれていたら、面接と口頭試問の両方があると考えておいた方がいいです。

口頭試問と書かれていなかったら面接のみですね。

口頭試問のみという試験はほぼないと思っておいていいと思います。

仮に入試要項に口頭試問とだけ書かれていたとしても、最低限の面接の練習は必ずしておいたほうがいいですよ。

去年の口頭試問はどうだったか

去年から多くの大学で口頭試問が実施されるようになり、去年は大学側も試行錯誤の部分があったのではないかと思います。

口頭試問と言えば、面接官から口頭で問題を出されて、それに受験生が口頭で答えるのが普通だと思っていたんですが、去年はいろいろなパターンがありました。

口頭試問の様々なパターン

多かったのがペーパーテストの形式です。

面接の途中で問題用紙を渡されて、「5分で解いて下さい」みたいな感じですね。

問題数は大学によってまちまちですが多くはありません。

オンラインでの面接で口頭試問を行った大学もけっこうありました。

画面に問題を写して、受験生が制限時間内に解き、答えを画面を通じて面接官に見せるという形式だったそうです。

また大学によっては、回答をホワイトボードに書かせて、さらにそれを面接官の前で説明させたりと、とにかくいろいろありました。

口頭で答えるか答えないか

それらをパターンに分類するとしたら、受験生が口頭で答えるパターンと口頭では答えないパターンの2種類に分けられると思います。

特に口頭で答えるパターンの場合は、ちょっとした慣れが必要だと思います。

例えば数学の口頭試問で「虚数とは何ですか?簡単に説明してみて下さい」という質問をされたとします。

虚数が何なのかは、なんとなくは分かると思うんですが、実際説明するのは難しいですよね。

これは高校の教科の先生に頼むなどして、練習をしておいた方がいいと思います。

何の教科が出題されるか分からない

また受験生の皆さんからよくいただく質問に「口頭試問で何の教科が聞かれるかが分からない」というものがあります。

入試の要項には「口頭試問」とだけ書かれていて、その教科が書かれていないことが多いんですね。

この場合、何の教科を勉強したらいいのか。

大学側が学力を測りたい教科は、大学に入ってから必要とされる教科です。

そう考えると分かりやすいと思います。

文系で聞かれやすい教科は

まず文系の場合、日本文学科ならば国語、歴史学科なら社会、栄養学科なら理科、他の学部学科の場合は基本的には英語を勉強すべきです。

経済学部や社会学部などの社会科学系を受験する子が、何の教科を勉強すべきか一番迷うと思うんですけど、やはり基本的には英語ですね。

それと時事問題もある程度チェックしておくべきだと思います。

理系で聞かれやすい教科は

理系の場合は大学で必要とされる範囲の数学と理科を勉強しておきましょう。

例えば一般選抜の受験教科が数Ⅲまで必要なら、口頭試問も数Ⅲを聞かれる可能性が高いですね。

受験教科がⅠAⅡBまでなら口頭試問ではⅡBの内容を聞かれる可能性が高いと思います。

理科は物理学科を受けるなら物理、化学科を受けるなら化学を勉強するのは当然ですね。

要は大学に入ってから必要となる教科の知識を問われると考えておけば大丈夫です。

ちなみに情報系は、去年は数学しか聞かれなかったと思います。

大学によるとは思いますが。

口頭試問の勉強法

これは教科ごとにお話していこうと思います。

英語

英語は英文解釈と長文読解をメインに勉強しておきましょう。

英語の口頭試問で一番多いパターンは、英文を渡されて制限時間内に読み、その英文についての質問をされるというパターンです。

問題のレベル的には、その大学の一般選抜で出される英文よりは簡単だと思います。

また英文科などの口頭試問は英問英答の試験になることが多いと思います。

高校や塾の英語の先生としっかりシュミレーションをしておいた方がいいですね。

数学

数学は去年口頭試問を受験した子たちの話を聞いた限りでは、数Ⅲまで必要とされる学部学科の場合、数Ⅲの微積の計算問題が出題される場合がほとんどだったと思います。

一番大学で使う所なんでしょうね。

また数ⅡBまでが必要とされる学部学科の場合は数ⅡBを全体的に勉強しておいた方がいいと思います。

問題のレベルは、はっきり言って難しい問題は出ません。

教科書レベルの問題が出来れば十分です。

教科書の例題や問いをしっかり解けるような勉強をして下さい。

理科

理科は普通に問題を解くパターンも中にはあったようですが、「電子とは何か」とか「運動方程式について説明して下さい」のように現象や定理などを説明させるパターンも多かったと思います。

ただ教科書から外れた内容はやはり出ません。

教科書を隅から隅までしっかり読んで、すべての現象や定理の理解を深めることを意識して下さい。

社会

社会は歴史学科などに進学する場合は聞かれる可能性があると思います。

一問一答形式になるか、または「応仁の乱がなぜ起こったのか」のように説明させる問題もあり得ます。

これも教科書以上の内容が出ることはないので、しっかり教科書を読みこんで欲しいと思います。

国語

日本文学科などに進学する場合は聞かれる可能性があります。

国語は出るとしたら漢字、四字熟語、文学史のような知識系の問題だと思います。

読解はあまり出ないのではないでしょうか。

これは教科書で勉強するより、国語常識を扱った問題集を一冊買って覚えた方が効率はいいと思います。

教科書レベルができるように

ここまで英数国理社の5教科について口頭試問における勉強法をお話してきましたが、すべての教科に言えることは、基本的には教科書レベルの問題が出るよということですね。

ただだからこそ、特に理系教科は公式の成り立ちなど、受験生が軽視しがちな部分を問われる可能性があります。

教科書を隅から隅まで読み込んで、完璧に理解して欲しいと思います。

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