2021年度大学入試 志願者が爆増&激減した学部学科は?

※本記事はYoutubeの台本をそのまま公開しております。ご了承ください。

この記事は約5分で読めます。

今回は、2021年度の大学入試が終わり、実際はどうだったのか、どの学部学科の志願者が増えて、どの学部学科の志願者が減ったのか、というのを解説していきたいと思います。

これから始まる2022年度大学受験の貴重な情報として、今年受験生の方やその保護者の方にはぜひ最後までお読みいただき、参考にしていただければと思います。

なお動画でも詳しく解説しておりますので、よろしければご覧下さい。

2021年度大学入試で志願者が増えた学部学科と減った学部学科【学部選び】/文系・理系の人気だった学部学科とは/高校生専門塾の講師が丁寧に解説&2022年度の人気学部を予想

2021年度の大学入試全体の動向について

2020年4月~2021年3月は、大学受験改革とコロナが重なった本当に恐ろしい1年で、受験生とその保護者の方々にとっては、精神的に非常に辛い1年だったと思います。

ただその分一般選抜における志願者が減り、偏差値上位の大学については比較的入りやすい年だったようです。特に一般選抜だった子にとっては辛い1年だった分救われた部分もあると思います。

一般選抜の志願者が減少

具体的に言うと、全体では国立大学が約3%、私立大学が約10%と志願者数を大きく減らしました。GMARCH以上の上位の大学については、13%ぐらい減ったと思います。一般選抜の志願者が減った原因としては、以下のようなことがあげられています。

  • 18歳人口の減少
  • 浪人生の減少
  • 地元志向の受験生の増加
  • 推薦&総合型による受験者の増加

浪人生の減少と地元志向の受験生が増えたことは、特に上位の大学の志願者数を減らす大きな原因になったと思います。

推薦&総合型による受験者の増加も、上位の大学の受験者数を減らす一因になったとは思いますが、こちらはむしろ偏差値下位の大学の定員の多くを推薦・総合型の受験生で埋めてしまうことになりました。結果的に一般選抜において滑り止めの大学の方が受かりづらくなるという逆転現象が一部で起こっていたようです。

2021年度入試において志願者が増えた学部学科

情報系の学部学科

推薦や総合型での受験者も多く、今年に関しては偏差値があまり高くない大学でも、情報系は他の工学系と比べてかなり倍率が高かったと聞いています。

来年の受験はどうか?来年に関しても情報系の人気は衰えないと思います。今年のうちの塾の受験生も理系の子は情報系の志望者が本当に多いですね。今後しばらくは人気が続くのではないでしょうか。

医学部と薬学部

特に国公立における医学部・薬学部人気が2021年度入試では非常に高かったそうです。これはやはりコロナの影響が大きいですね。連日医療の現場やワクチンについての報道が流れていて、それを見て人の役に立ちたいと考える子が多くいたんだと思います。

看護については、昨年度と比べて微減かほとんど変わっていない大学が多かったですね。あまり良い意味での看護のについての報道が多くなかったので、もしかすると、ガクンと倍率が下がるのかなと思っていたんですけど、そんなことはなかったです。

福祉系の学部学科

2021年度は文系の中でも栄養や福祉・住居などの資格に直結した実学系の学部学科が人気になると予想していましたが、その中でも福祉系が大きく志願者を伸ばしました。

確実に来る不況の波に備えて、今後需要が増える福祉系に流れる文系の子が多かったようです。志願者数は今後も増えていく可能性が高いと思います。

2021年度入試において、志願者が減った学部学科

外国語系・国際系・観光系の学部学科

記事の最初の方でお話したように、今年は受験全体として志願者の数が10%程度減っているんですが、外国語・国際・観光については20%以上、減り幅が大きい大学だと30%近く志願者数を減らしています。

現在の情勢的に人気が下がるのも当然だと思いますが、ただこれらの系統に関しては、コロナの状況が変われば、人気が劇的に回復する可能性もありうると思います。

農学・生命科学系の学部学科

正直この系統についてはなぜ減ったのか、「これだ!」っていう答えが現時点では見つかっていません。もしかしたら薬学系などの医療系に受験者が流れている可能性があります。

生命科学などはそれほど就職に強い系統とは言えないので、今後の不況を見越して、生物に興味がある層が、就職に強い医療系に志願変更したということはあり得ると思います。

体育学部などのスポーツ系

オリンピックの開催が不透明なことを、この理由にする記事を読んだことがあります。

それに加えて2020年は、ほとんどの部活動の大会が行われなかったために、受験生が部活動による実績を上げることが出来ず、それでスポーツ系を避けた可能性もあります。

2022年度入試における人気学部を予想

ここまで紹介してきた、志願者が増えた学部・減った学部は、すべてコロナが大きく影響しています。

情報系については昨年から志願者は増えていましたが、今年爆発的に増えた要因は、やはり休講期間中に多くの高校生が、オンラインなどの経験をしたことが大きいと思います。

つまり2022年度入試においても学部の人気不人気は今後のコロナの状況に大きく左右されるのは間違いありません。

不況時に人気が出る学部学科

しかし、たとえコロナが終息したとしても、日本経済に与えられた打撃は消えませんよね。不況は必ずやってきます。

不況になると、基本的に学部学科の人気は理高文低になります。理系人気が高くて、文系人気が低くなるということですね。それも医療系や工学系などの資格や職業に直結した学部学科が人気になります。

また文系でも、先ほどお話した福祉系や栄養系・住居系などの資格が取れる学部学科、さらに教員養成系などの公務員を目指す学部学科が人気になる可能性が高いと思います。

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学部学科の人気は、社会情勢によって大きく変化します。本ブログでは、今後も学部学科の人気や大学の人気の動向など、大学受験における最新の情報を発信してまいります。

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