2022年度大学入試を大予想!2021.07ver

※本記事はYoutubeの台本をそのまま公開しております。ご了承ください。

この記事は約6分で読めます。

6月から7月にかけて、様々なセミナーに参加し、主に一般選抜について今年の大学受験がどのような傾向なのか、いろいろとお話を伺ってきました。

今回はですね、少し早いんですけど、2022年度大学入試一般選抜大予想ということで、今年の私立大学の受験はこうなりそうだよっていうのを、皆様にお伝えしていこうと思います。

私立大学の一般選抜を受験する皆さん、そしてその保護者の方々は、ぜひ最後までお読みいただき参考にしていただければと思います。

なお動画でも解説しておりますので、よろしければご覧下さい。

【2021最新】指定校の出願基準が去年より上がった大学、下がった大学を紹介/高校生専門塾が独自に徹底調査/四工大・神奈川大学・関東学院大学・東京農業大学・情報系・建築系・農学系・生命科学系

2021年度の大学入試はどうだったか?

実は3年ほど前から、大学受験の倍率は少しづつですが年々下がっています。

特に文系は顕著ですね。

これは倍率を上げる原因だった定員厳格化が2019年から多少緩和されてきていること、そして各大学が定員を調整するために繰り上げ合格の人数を極端に増やしたことが原因だと思います。

2021年度入試、つまり去年はそれに加えてコロナの影響もあったので、大きく倍率を下げました。

2021年度入試の受験生はラッキー?

去年の受験生は、近年の受験生の中ではもっとも大学に合格しやすかったんです。

本当に去年の受験生は部活の引退試合がなくなったり、共通テストのことで振り回されたりと散々でしたから、最後の最後にたくさんの子が大学受験で合格出来て、救いになったんじゃないかと思います。

2022年度入試はどうなる?

それでは今年の受験生はどうか、2022年度大学入試はいったいどうなるのか。

結論から言わせていただきます。

今年、2022年度の入試も昨年同様倍率が低い中での受験になる、もしかすると去年より倍率が下がるかもしれないというのが今のところの結論です。

なぜ倍率が去年よりも下がるかもしれないのか。

これには、4つの理由があるんですね。

倍率が下がる理由①18歳人口の減少

一昨年から去年にかけて、18歳の人口がガタっと減ってしまいました。

それまでも緩やかに減ってはいて、だいたいこの5年ぐらいは毎年1万人ぐらい減少していたんです。

でも去年いきなり約4万人ほど一気に減りました。

当然大学を受験する人口も減ったので、それが去年の低倍率につながっていると思います。

それでは今年はどうか、今年は去年より約1万人ほど減っています。

ですから、18歳人口的には、去年と同じかまたはそれ以下の大学の倍率になるはずです。

倍率が下がる理由②浪人生の減少

去年、倍率が下がった原因は、この浪人生の減少が一番大きかったと思います。

特に去年は、センター試験から共通テストへの切り替えの年で、一昨年の受験生が浪人を嫌ったことで、かなり浪人の数が少なかったんですね。

浪人生が少ないとどうなるか、浪人生は併願校を多く受ける傾向があります。

それはそうですよね、もう浪人したくありませんから。

ですから、浪人が少なかった分、去年は1人当たりの受験校数が少なくなり、低倍率につながったんですね。

それでは今年の浪人生はどうか。

去年の受験は倍率が低く、多くの子が希望する大学に進学することが出来ましたから、今年も浪人の数は少ないそうです。

多くとも去年並みと聞いています。

ですからやっぱり、倍率は去年より上がることはないと思います。

オープンキャンパスも影響か

またちょっと話はそれますが、今年もコロナの影響で、オープンキャンパスが普通にできている大学が少ないそうです。

これも実は併願する大学を減らす原因の一つになっています。

一度実際に見てみないと、出願しようという気にならない受験生も結構いるのかなと思います。

倍率が下がる理由③国公立大学の人気

今年は国公立大学を志望する受験生が増えるだろうと予想されています。

原因は3つあって、ひとつめはコロナによる不況のためですね。

やはり経済的に不安を抱える家庭が増えてきており、その場合国公立大学を目指すことになることが多くなると思います。

ふたつめの原因が、去年の共通テストの結果ですね。

去年の共通テストが思ったよりも難しくなかったこと、さらに今年は共通テスト2年目になるので、ある程度対策を立てやすいというのも、国公立に流れる子が増える原因となっています。

そしてみっつめの原因めが地方国公立の人気ですね。

これは去年から続く傾向なんですけど、地方の国公立大学の人気が上がっています。

コロナによる地元志向のために、例年なら関東の私立大学を受ける地方の受験生が、地元の国公立に流れる傾向が今年も続いているようです。

国公立人気が高まれば、それだけ私立大学の倍率は下がりますから、私大受験者にとっては嬉しいですよね。

倍率が下がる理由④文系人気の低下

去年の受験生は、文系理系、学部学科などの志望をもう決めてしまった後の2月ぐらいからコロナが流行りだしたので、もう志望を変えることは出来なかったんですね。

でも今年の受験生は、コロナによる経済不安を考慮に入れた上で文系・理系や学部・学科を選択することが可能でした。

そうすると、やはり不況に強い医療系・理系の志願者が増えるのは自然なことなんですね。

「就職がいいからとりあえず理系」

特にですね、将来やりたいことは別にないんだけど、とりあえず理系っていう子がすごく増えましたね。

5月ぐらいにうちの塾に入塾の面談に来た受験生の子がいて、その子が数Ⅲまでやってる理系だったんですね。

何学部を志望しているか聞いたら、「決まっていない」と。

もう少し詳しく聞くと、そもそもその子は数学が嫌いらしいんです。

「それじゃなぜ理系なの」って聞いたら、「理系の方が就職がいいから」という答えが返ってきました。

こういう「就職がいいからとりあえず理系」っていう子、それに就職がいいから医療系っていう子が今年は本当に多い印象です。

そして当然その分、文系の受験生の数が減っているんですね。

ですから、文系の受験生は今年は去年よりさらに大学に受かりやすいと予想しています。

文系の子はこれを聞いても、就職のことを考えたら単純に喜べないかもしれませんが、上位の大学に入ることが出来たら当然就職も有利になります。

チャンスと思って、頑張って欲しいですね。

2022年度大学入試は強気の出願を!

受験生の皆さんは、もう第一志望をはじめ、併願校などを考え始めている頃だと思いますが、今年に関してはとにかく強気の受験、偏差値上位の大学を厚めに受けることをお薦めします。

定員厳格化による超安全志向の受験が最近までのトレンドでしたが、もう去年から状況はまったく異なります。

情報をしっかり集めて、後悔のない大学受験が出来るようにして下さい。

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