私大の公募推薦の低倍率にビビる

※本記事はYoutubeの台本をそのまま公開しております。ご了承ください。

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推薦での大学進学を考えている高校生の方は、たくさんいると思います。しかし、多くの高校生は指定校推薦については知っているけど、公募推薦についてはあまり知らないのではないでしょうか。

この記事をお読みいただければ、公募推薦と指定校推薦の違い、そして公募と指定校どちらの入試方式が自分に合っているのか、どちらの入試方式で受験すべきなのかがお分かりになると思います。推薦入試での進学を希望している高校生の方には、ぜひ最後までお読みいただき参考にしていただければと思います。なお今回のお話は私立大学が中心となりますのでご了承下さい。

なお動画でも詳しく解説しておりますので、よろしければご覧下さい。

【指定校推薦と公募推薦】公募推薦って何?/私立大学の公募推薦が低倍率になる理由とは?/指定校がダメなら一般選抜の前に公募推薦を狙え!/行きたい大学に行ける可能性が高くなるお得な受験方式/学校推薦型選抜

公募推薦と指定校推薦の違い

大学の選抜方式というのは大きく分けて、下の3つに分かれます。

  1. 一般選抜
  2. 学校推薦型選抜
  3. 総合型選抜

一般選抜・総合選抜については、今回は説明しません。学校推薦型と総合型の違いはざっくり言うと高校の成績が合否の判定材料に入るか入らないかです。

学校推薦型→入る 総合型→入らない  ですね。

そして学校推薦型選抜は、大きく分けると公募推薦と指定校推薦に分かれます。

公募推薦とは

基本的には出願条件を満たし高校の校長先生の推薦さえもらえれば、公募推薦を実施している大学であればどこでも出願することが可能です。

出願条件というのは評定平均つまり高校の成績の基準というのが大学ごとにあるんですね、例えばこの大学は4.0以上ないと受験できないとかそんな感じです。

さらに大学によっては出願条件に英検などの外部英語検定が必要になる場合もあります。各大学の出願条件の詳細については大学のHPをご覧いただければと思います。

指定校推薦とは

こちらは大学から高校に枠が与えられて、校内選考でその枠を取れれば、出願できるというものですね。出願条件は公募推薦と同じように評定平均と大学によっては外部英語検定が必要になります。

大きな違いが2つある

公募と指定校の大きな違いは2つ、ひとつは公募は大学を自由に選べるけれど、指定校は高校に来た指定校枠の中からしか大学を選べないということです。そしてもう一つの違いは指定校は出願するとほぼ100%の確率で合格できますが、公募は不合格になることもあるということです。

公募と指定校、どっちがいいの?

公募推薦と指定校推薦の違いについて大まかに説明してきましたが、次に公募と指定校どちらの受験方式で受験すべきかということについてお話していこうと思います。

最初に結論から言っちゃおうと思います。けっこう多くの方が、たとえ指定校に行きたい大学がなくても、指定校の方を選ぶと思うんです。やっぱり公募って落ちる可能性があるから怖いですよね。でもですね、指定校に行きたい大学がないなら、てんどーは断然公募推薦をお薦めします!

私立の公募入学者は推薦利用者の25%

国立大学と公立大学の推薦での入学者はほとんどが公募推薦ですが、私立大学の推薦での入学者は50%以上が指定校推薦です。私立の公募推薦での入学者の割合は推薦利用者の約25%ぐらいしかいないんです。これはなぜか、単純な理由なんですけど私立大学の公募推薦の募集人数が少ないからなんですね。

このデータから考えても指定校の方が公募よりも合格しやすいと思うじゃないですか、ですからみんな指定校を取ろうと考えますよね…でもですね違うんですよ。

実はですね、公募推薦もかなり合格しやすいんです。

募集人数が少ないんだから、受かりづらいんじゃないの?と考える人もいると思うんですが、そんなことないんです。実は公募推薦で受験する受験生の数ってかなり少ないんですよね。

公募が低倍率になる理由

よく考えてみて下さい。総合型選抜と違って公募推薦は成績の条件がありますから、そこである程度人数は絞られますよね。4.0なければ受けられないとなったら、受験できる子はかなり減ります。

さらに、外部英語検定の取得がもし条件に入っていたら、受験できる子はより少なくなります。

しかも高校で成績が高い子ってみんなどうしますか?普通、指定校を受けませんか?指定校の校内選考は9月、公募推薦の出願は10月ですから、成績が高い子はみんな指定校の方に行ってしまって、公募推薦の出願の時期には実はあまり残っていないんですね。

ですから公募推薦って倍率がとても低くなることがけっこうあります。

中堅以下の大学なら公募は本当に受かりやすい

特にレベル的に日東駒専以下の大学の公募推薦なら、1.2倍とか1.5倍とか普通にあります。指定校に比べたら落ちる可能性はありますが、それでも一般選抜と比べたら受かる確率はかなり高いですよね。

実際、以前大学の職員の方にお会いした時に、「テンドー先生、うちの大学を受けさせるなら絶対に年内入試ですよ、倍率が全然違いますから」というアドバイスをいただいたことがあります。早めに優秀な学生を確保したい思惑もあるんだろうなとも思いますが、実際今は中堅以下の大学の一般の倍率は本当に高くなってきていますからね。

よろしければ各大学の公募推薦の入試結果を一度見てみて下さい。総合型と比べて、公募推薦を受験している子が少なく倍率もかなり低いことがお分かりになると思います。HPに行けばだいたいの大学の過去の入試情報は見れると思うので。

公募推薦を利用すべき人は…

  1. 成績はある程度はあるが、指定校に自分が行きたい大学がない
  2. 行きたい大学がそれほど人気が高い大学ではない(日東駒専以下)

という場合は、公募推薦でチャレンジするのはぜんぜんあり、むしろその場合、てんどー個人は公募推薦での受験を強く押します。落ちる可能性は確かにあります。でも自分が行きたい大学に行ける可能性が高いなら、そちらを狙うべきじゃないかなと思います。

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