大学受験における志望理由書のテンプレとは

※本記事はYoutubeの台本をそのまま公開しております。ご了承ください。

この記事は約5分で読めます。

今回は、総合型や推薦で受験する子が必ず通る「志望理由書」について。

特に初心者の方でも一人で書けるような「志望理由書のテンプレ」つまり志望理由書の基本的な書き方について解説していこうと思います。

この記事をお読みいただければ、志望理由書の文章の流れを理解し、そのベースとなるものを一人で作り上げることが出来るようになると思います。

ただ、それはあくまでベースですので、そこからさらに志望理由をより良いものにしていく必要があります。

一度書きあげたものを高校の先生や塾の先生に見てもらって、どんどん改良していきましょう。

なお動画でも解説しておりますので、よろしければご覧下さい。

【志望理由の書き方】総合型選抜や推薦における志望理由書の流れと構成を初心者の方でも分かるように解説しました/学部学科・大学・将来の目標・きっかけ・やりがい・社会的意義・志望する理由・学びたいこと

2種類の志望理由とは

まず、志望理由には2種類あるということをご存じですか?

ひとつが学部学科の志望理由、もうひとつが大学の志望理由です。

このふたつを合体させたものが、一般的な志望理由と言われるものなんですね。

ですからまずは学部学科の志望理由と、大学の志望理由、このふたつはそれぞれ別々に考えなければいけないと認識して下さい。

次にこのふたつをさらに細分化していきます。

学部学科の志望理由

それでは学部学科の志望理由から。細分化し文の構成・流れを作るとこうなります。

①将来はどのような職業に就きたいか

②興味・関心を持ったきっかけ

③興味・関心が目標に変わった体験

④やりがいと社会的意義

⑤理想の将来像

いきなり文章を作れと言われても厳しいでしょうから、まず皆さんには、この5つの項目について自分の考えたことを、箇条書きで書いてみて下さい。

それでは、これらの5つの項目について具体的に説明していきます。

①将来はどのような職業に就きたいか

目標とする職業がある子はそのまま書いて下さい。

ただ将来の職業が決まっていない子もいますよね。例えば経済学部を志望している子だと、なかなか将来の具体的な職種っていうのは高校生の時点では考えにくいと思います。

そういう場合は、大学で何を学びたいのかを書いても構いません。

例えば「大学でマーケティングについて学びたいと考えています」というものでも大丈夫です。

②興味・関心をもったきっかけ

ここは、そんなに重視しなくて構いません。

興味・関心を持ったきっかけを本当に素直に言ってくれれば大丈夫です。

「家族がその職業だった」とか「テレビで見て憧れるようになった」でも大丈夫です。

③興味・関心が目標に変わった体験

大切なのはここですね。

将来その職業に就こうと考えたのは、単純に憧れや興味・関心だけが原因ではないはずなんですよ。

例えばマンガに興味がある人ってたくさんいますが、実際漫画家になる人ってほんの一握りじゃないですか。

興味だけじゃ将来目指すべき目標にはなかなかならないんです。

その興味が目標に変わった何かがきっとあなたにもあったはずなんです。

その何かを出来る限り自分の体験を通じて書いてみて下さい。

自分の体験を通じて思ったことや考えたことを入れることで、志望理由に説得力を持たせることが出来るんですね。

④やりがいと社会的意義

その職業に就くと自分にとってどのようなやりがいがあるか、社会的にどのように貢献できるかを考えて下さい。

③からのつながりが大切ですね。

このあたりになってくるとなかなか難しいと思いますが、箇条書きの段階では、そこまで細かく書かなくても大丈夫だと思います。

⑤理想の将来像

④で考えたことを背景として、将来はどのような職業人になりたいのかを考えて下さい。

まずは抽象的で構いません

ここまでお話した5つの項目をこの順番で並べるとストーリーが出来上がります。

それがあなたの学部学科の志望理由の骨格となります。

まずは箇条書きで下書きを考えてみて下さい。

いきなり書ける人なんてなかなかいませんからね。

大学の志望理由

今度は大学の志望理由についてです。細分化するとこんな感じですね。

⑥その大学を志望した理由

⑦大学で学び身につけたいこと

⑧将来への意気込み

先ほどお話した学部学科の志望理由とつながっているので、番号が⑥からになっています。

学部学科の志望理由のときと同じように、まずは箇条書きでそれぞれを考えてみて下さい。

それではこの3つの項目について解説してまいります。

⑥その大学を志望した理由

これは多ければ多いほどいいんですけど、大切なのは「この大学でなければいけない理由」が何なのかということです。

ここで先ほど話した学部学科の志望理由の④「やりがいや社会的意義」または⑤「理想の将来像」を背景とした理由を述べることが出来れば、説得力がグンと増します。

またここではその大学のアドミッションポリシーに触れておくことも大切です。

アドミッションポリシーをしっかり理解した上で、ぜひその大学に入学したいという意思を示しましょう。

⑦大学で学び身につけたいこと

例えば大学の留学制度を利用して英語を話せるようになりたいとか、大学在学中にこんな資格を取りたいとか、そのようなものですね。

ここでも先ほどと同様、学部学科の志望理由を背景とした「学びたいこと」であると、非常に良い志望理由になると思います。

⑧将来の意気込み

将来と書きましたが、大学在学中のことでも構いません。

目標の達成のために、大学で努力を惜しまず勉強するということを最後に書くと志望理由がしまります。

君だけのストーリーを考えよう

ここまでお話した学部学科の志望理由と大学の志望理由を、番号順につなげていくと立派な志望理由になります。

何度も言いますが、まずは箇条書きでストーリーを考えてみることから始めて下さい。

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