今回はですね、大学受験における面接試験の質問ランキングを発表していこうと思います。
ランキングは教学舎の過去10年の総合型、推薦を受験した生徒のデータをもとに作成しており、非常にリアルなランキングになっております。
質問だけではなく、各質問に対しての対策部分も充実した内容となっております。
指定校推薦や公募推薦、総合型選抜において面接試験を控える方には、非常に参考になる部分が多いと思いますので、ぜひ最後までお読み下さい。
なお動画でも詳しく解説しておりますので、よろしければご覧下さい。
面接質問ランキング
第10位 自分の高校の特徴
まず自分の高校の校長先生のお名前、それと校訓を覚えましょう。
それから高校の校風や特徴をまとめておきましょう。
校風というのは簡単に言うと高校の生徒たちの雰囲気ですね。
活発であるとか穏やかであるとかそういうことです。
高校の特徴というのは、例えば修学旅行は海外に行くなど国際交流が盛んであるとか、スーパーサイエンスハイスクールに指定されているとかですね。
高校独自の行事などがあればそれを言ってもいいと思います。
第9位 理想の○○像
理想の看護師像とか理想の保育士像などですね。
職業に直結した学部学科を受験する場合、非常によく聞かれる質問だと思います。
この理想の○○像が思い浮かばないというコメントをYoutubeでよくいただきます。
でもそんなに素晴らしい誰にも言えないような解答を望まれているわけではありません。
どんな○○になりたいのか、なったらどんなことをしたいのかを考えて、それを自分の言葉で具体的に表現すれば大丈夫です。
さらに言うと、この理想の○○になるために、自分に今足りないことは何か、それを補うために大学ではどんなことを学びたい、どんな体験をしたいかまで考えておけば完璧だと思います。
第8位 最近気になっているニュース
これは自分が受験する学部学科に関連したニュースを用意しておくのが基本です。
ただどうしても自分の学部学科に関連したニュースがないという場合は、学部学科に関連したニュースでなくても構いません。
またそのニュースについての感想もセットで必ず聞かれるので、考えておくようにして下さい。
あと「最近のニュースってどのくらいまでさかのぼって大丈夫ですか」という質問もよくいただきます。
やっぱり最近なので出来ればこの1、2か月で起こったニュースを取り上げるべきだと思います。
ただたとえ起こったのがちょっと古くても、今もまだ話題に上がるようなニュースであれば大丈夫です。
第7位 自分の長所・短所
定番ですね。
まず短所についてですが、これは言い方をよく考えた方がいいと思います。
確かに短所ですからそれを話して良い印象を持たせるのは難しいとは思います。
でも例えば遅刻癖があるとか、めんどくさがりとかそのまま言っちゃうと、単純にマイナス評価になるだけですよね。
もう少しかわいい言い方とそのフォローを考えてみて下さい。
例えば「熱中しすぎると時間を忘れてしまうことがありますが、最近はスマートホンのアラームをセットして予定時間を忘れないようにしています。」という感じですね。
これならマイナスにはならないと思います。
次に長所について、自分の長所がよく分からないと思う方もたくさんいると思います。
そういう場合は、身近な人に聞いてみた方がいいと思いますよ。
「私の長所は何かな?」って。
自分では見えていない長所というのは必ずあると思います。
あと皆さんからは「長所と自己PRの違いが分からない」という質問もよくいただきます。
長所は単純に自分の性格や人柄のいい所で大丈夫です。
それに加えて、その長所を生かして将来はどうなりたいかどう頑張っていきたいのかというのを熱く語るのが自己PRとお考え下さい。
第6位 苦手科目
苦手科目と得意科目はセットで聞かれそう思う方も多いと思いますが、実は得意科目だけを聞かれる方が圧倒的に多いんですね。
ですから先に言っておきますが、得意科目はさらに上の順位になります。
この苦手科目なんですが、これは苦手なものをそのままストレートに言ってしまって構いません。
ただ必ず苦手科目を克服するためにどのような努力をしたかまで考えておくようにして下さい。
例えば
「国語が苦手です。
ただ苦手を克服するために高校生になってからは出来るだけ読書する時間を作るようにしていました。
定期テストでは結果は残せませんでしたが、文章を読む楽しさは分かってきたと思います。」
という感じですね。
第5位 部活動について
ざっくりまとめて部活動と言ってしまいましたが、具体的に言うと「勉強との両立で大変だったこと」とか「部活動を通じて得たもの」などのような質問です。
部活動については聞かれる可能性はかなり高いと考えておいた方がいいです。
部活で大変だったこと、得たもの、大学でも続けるかどうか、他には活動内容などを聞かれる場合もありました。
活動内容というのは週何回ぐらいか、練習メニューは誰が考えているかなどですね。
部活を途中で退部している場合、「なぜ退部したのか」について聞かれることもよくあります。
正直、中にはめんどくさいから辞めたっていう子もいると思うんですけど、当然「めんどくさかったから」とか言っちゃだめですよ。
そこはよく考えてあまりダメージにならない回答を用意して下さい。
第4位 高校で頑張ったこと
部活動や勉強などを答える人が多いと思いますが、ベストは部活・勉強以外にもうひとつ用意しておいて欲しいですね。
学校行事や委員会、ボランティア活動などで積極的に参加した経験があればここで言っちゃっていいと思います。
ただひとつ注意して欲しいのがアルバイトについてです。
高校で頑張ったことにアルバイトはふさわしくありません。
面接官の印象も悪くなります。
「なぜ印象が悪くなるのですか?」と質問してくる人がめちゃくちゃ多いんですが、まずアルバイトというのは学生の本分ではありません。
「アルバイトで学べることもたくさんある」という人もいるかもしれませんが、高校時代に学ぶべきことというのはアルバイトで学ぶこととはやっぱり違うんですね。
アルバイトをするなと言っているわけではありません。
高校時代に頑張ったことがアルバイトしかないというのが、ちょっとおかしいということなんです。
出来れば高校での活動、先ほども言いましたが部活動や委員会、学校行事などの中から一番頑張ったものを考えた方がいいと思います。
第3位 将来の夢
「将来の目標」と聞かれることもあるでしょう。
経済学科や国際学科のような、将来の職業と直結していない学部学科の場合聞かれやすい質問だと思います。
将来のやりたいことを答えればいいんですけど、この質問に答えられない子というのは、そもそも進学しようと考えている学部学科についての知識が不足していると思います。
インターネットをみたり本を読んだりで構わないので、まずはその学部学科ではどのようなことを学ぶのかそれは社会でどのように役立ちどのような仕事につながっていくのかを調べて下さい。
その上で将来やりたいことを具体的に考えてみて下さい。
第2位 入学後にしたいこと
これはですね、勉強のことと、勉強以外のことの2つ用意しておいた方がいいと思います。
勉強のことの場合、自分の将来の目標を叶えるために、大学で特に力を入れて勉強したい授業は何かというのを考えておきましょう。
勉強以外のことの場合、サークルやボランティアでもいいし、もっと広く人間関係の構築などでも構いません。
ただここでもアルバイトというのはやめた方が無難です。
理由は先ほど話した通り、アルバイトは学生の本分ではないからですね。
第1位 得意科目
このランキングの集計をしたとき、得意科目が1位になって、てんどーはかなり意外でしたね。
この「得意科目」についてはYoutubeのコメント欄で質問をたくさんいただいておりますので、ひとつづつ答えていきたいと思います。
まず「得意科目は主要5教科の中から考えた方がいいですか」という質問です。
例えば家政学部を受けるのなら得意科目が家庭科でもいいですけど、そうでないなら主要5教科の中から選んだ方が無難だと思います。
次の質問「評定が悪い科目を得意教科というのはおかしいですか」という質問です。
あまりにも評定が悪いのであれば、その科目は避けた方がいいかもしれません。
もし得意科目がないという人がいれば、逆に評定が一番良い科目を言えばいいと思います。
質問もう一つあります。「得意科目と好きな科目の違いは何ですか」という質問です。
ここけっこう気にする人多いんですけど、面接官は得意科目と好きな科目をそこまで厳密には分けていません。
得意な科目=好きな科目と考えて構わないと思います。
もしどうしても気になるようでしたら、「得意と言えるかは分かりませんが、好きな科目は○○です。」という言い方で大丈夫です。
面接で一番大切なこと
このランキングからもわかる通り、面接では高校時代のことももちろん聞かれますが、それ以上に将来の目標や大学で頑張りたいことのように未来について聞かれることの方が多いと思います。
自分の将来のビジョンを明確にすることが一番の面接対策になるのではないでしょうか。
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