高校生の子供のために親が変わるべきこと3選

※本記事はYoutubeの台本をそのまま公開しております。ご了承ください。

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こんにちは。てんちゃんねるのてんどーです。この動画を撮影しているのは7月16日。

今うちの塾は保護者面談期間となっておりまして、たくさんの保護者の方とお子さんについてお話をしています。

まだ面談期間の途中なんですが、ここまでの面談を通じててんどーが感じたこと、そして高校生の保護者の皆さまにぜひお伝えしたいことというのを3つにまとめましたので、お話していこうと思います。

面談では保護者の皆さんからお子さんについてのお悩みをいろいろとご相談いただきます。ただですね、失礼を承知でひとつ言わせていただけるなら、子供に変わって欲しいなら、まずは親が変わらなければいけない、親の子供との接し方を変えなければいけないと思っております。

非常におこがましいんですが、この動画を通じて保護者の皆さんが高校生であるお子さんとどのように接するべきか、そのヒントに少しでもなればと思っておりますのでぜひ最後までご覧いただければと思います。

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【親物語 番外編】高校生の子供のために親が変わるべきこと3選|保護者面談を通じて高校生専門塾の講師が感じたこと

それではさっそくいきましょう。高校生の保護者の方にお伝えしたいことひとつめ、ひとつめは親ほど子供に結果を早急に求めたがることです。

例えば高校1年生の定期テスト、すごく結果が悪くて焦っている保護者の方は非常に多いと思うんですね。

中学生の頃はこんな点数取ったことはなかったのに、高校生の勉強に全然ついていけてないじゃん、やばいんじゃないの?と保護者の皆さんはきっと考えると思うんです。

でもですね、はっきり言って今の子供たちで、最初から高校の勉強についていける子は実は多くありません。

なぜか、中学の塾が5教科どころか副教科でさえもすべてきっちり対策をしてくれるおかげで、逆に自分一人だと何を勉強すればいいのかわからないという状態になってしまっているんです。

高校に入ると5教科テスト対策をしてくれる塾なんてありませんから、社会の勉強の仕方が分からない、理科の勉強の仕方が分からない、それでテストの点数が取れないということになってしまうわけです。

そうすると保護者の皆さんはつぎにどのような行動に出るか、高校の先生や塾の先生に「勉強の仕方を子供に教えてやってくれないか」となるんですね。

このように保護者の方にお願いされたら、私は子供に自分自身の勉強の仕方やまたは今までの生徒が実践していた勉強の仕方などを教えてあげます。

ただですね、それで改善されるかと言われたらすぐには改善されないことがほとんどなんですね。その原因は2つあると思っています。

まずひとつめはそもそも子供自体が勉強に前向きでないパターン。親が「子供に勉強方法を教えてあげて下さい」と言ったところで本人がやる気がなければまったく意味はありません。

そして2つめはその勉強方法が子供に合っていないパターンですね。勉強方法のあうあわないは一度やってみないと分かりませんから、もしあってなかったらまた別のやり方を試すことになります。

そうするとなかなかテストで結果が出なくて、親がまた心配になるというループを繰り返すことになるんですが、でもですねこのふたつめのパターンが子供にとっては実は一番理想的なんですね。

いろいろな勉強のやり方を試して試行錯誤を繰り返しながら自分なりの勉強のやり方を探していくことが勉強のコツをつかむのに大いに役立つんですよ。そうやって自分の勉強のレベルを中学レベルから高校レベルへ、つまり自立した勉強ができるレベルまで自分を引き上げていくんですね。

ですから親御さんも今回のテストの結果だけを見るのではなく、点数が例え悪かったとしても前回よりも改善はみられるか、試行錯誤の跡は見られるか、そういうところをしっかり見た方がいいです。

実際高校の最初の方のテストは最下位に近くても少しづつ順位を上げていって最終的に学年で50番以内に入るような子は本当にたくさんいます。

大切なのは1回1回のテストの結果よりも、1学期の順位から2学期3学期にどこまで順位が上がっているか、子供の勉強が高校レベルの自立した勉強に変わってきているか、そこに着目すべきだと思います。

続きまして、高校生の保護者の方にお伝えしたいことふたつめ、ふたつめは子供の勉強の管理をしてはいけないということです。

高校生の子供に「ご飯食べたら勉強しなさい」とか「塾の自習室に行って勉強しなさい」とか言っちゃう保護者の方は結構います。

子供のためを思うならこういう言葉がけは絶対にやめるべきです。なぜか、理由が二つありまして、まずひとつめが強制的にやらされる勉強は意味がないからなんですね。

特に高校レベルの学習内容になると中学よりも大分難しくなるので、その知識を身につけるためにはかなり真剣に勉強に取り組む必要があります。

やらされる勉強ではそこまで子供は真剣に勉強に取り組みませんから、ただただ答えを写したりするだけでまったく意味がない勉強をしていることが多いんですね。勉強するというのは勉強する子の意思がそこにないと効果がないんです。

ちょっと厳しいことを言わせていただくと、親が子供に「勉強しなさい」と言うのは、親が子供が勉強している姿を見て安心したいから言っているだけであって、その勉強に意味があるかどうかまで親は考えていないことの方が多いと思います。

ですから子供に「勉強しなさい」と言ってもその勉強には意味がありませんよというのが勉強しなさいと言わない方がいい一つ目の理由、ふたつめの理由が親が「勉強しなさい」と言ってしまったらそれは子供が自発的に勉強しようとする機会を奪っているからなんですね。

先ほども話しましたが高校レベルの勉強というのは自立した勉強でなければいけません。

自分で勉強しなければいけないと考え自分で勉強方法を試行錯誤しその結果から自分で改善点を見つけて勉強方法を修正していく。このサイクルをお子さんが高校在学中に出来るようすることが私たち大人の目指すところだとてんどーは思っています。

このサイクルが出来上がることで大学生になってもきちんと大学の勉強についていける学生になると思います。でもですね、親御さんが「勉強しなさい」と言っちゃうと、もうサイクルの一番初めからダメなんですよ。

自立した学習ができない、中学生の意識レベルのまま高校生活が終わり、大学生活に突入するとどうなるか。

大学レベルではもう親も勉強の把握や管理ができなくなってしまいますから、自立した学習ができない子であれば、もう詰んじゃうわけですね。ですから親御さんは高校ではもう子供の勉強の管理をすべきではない、子供が自立した勉強ができるよう促していくべきだと思います。

つまり管理するのは勉強ではなくむしろ子供のモチベーション、子供が自発的に勉強に向かう動機づけというのが大切になると思います。

高校生の保護者の方にお伝えしたいことみっつめ、さいごですね、みっつめは子供の時間の管理をしてはいけないということです。

最近のご家庭を見ていると親が子供の塾の時間を管理している子がとても多いんですね。子供に任せてしまうと、時間を忘れてしまって塾に遅刻したり、ひどいのになると塾があったことさえ覚えていないとかそういうことが起こり得ますから、なら親が時間を管理してしまった方が手っ取り早いんだと思います。

でもこれもやめた方がいいです。まず親が時間を管理している子供の場合、子供自身が時間を覚えて忘れないようにしようというスケジュール意識がまったく養われません。

そうすると以前別の動画でも話しましたが社会性に乏しい子になってしまう可能性が高いんですね。学力と社会性というのは密接に関係しています。

例えば大人になった今中学生の勉強ってすごく簡単に感じるじゃないですか。でも私たちが中学生だった頃はその勉強に非常に苦労していましたよね。

それじゃなぜ大人になると中学生の勉強がカンタンに感じるか、それは私たちが社会で様々な経験を積んできて社会性を身につけたからこそ、理解できるものが増えたからなんですね。

親が時間の管理をするというのは子供が経験値をためる機会を奪っていると思って下さい。失敗することも経験ですから、その失敗を許容してあげることが学力も含めたその子の成長に大切なんだと個人的には思います。

社会的にはこれからは18歳で成人ということになります。まぁでも18歳というより高校を卒業して、大学生になったら、それはもう世間一般的には大人扱いされるというのは昔から変わっていないと思います。

でも子供は大学生になったからと言って急に精神的に大人になるということじゃないんですよ。高校生活を通じて大人としてのルールや社会の在り方を少しづつ学んでいってそして大学生になって大人として扱われると思うんです。

つまり高校生の時期というのは子供が精神的に大人へ変わっていく橋渡しの時期と考えて欲しいんですね。だからこそまず親御さんが子供への接し方を中学時代と変えていかないと、お子さんは大人になるきっかけをつかめないまま大学生になってしまい、大学生の生活、大人としての生活についていけない可能性が非常に高いんですね。

子供を子ども扱いせず、大人としての行動が出来るよう導いていく、それこそが高校生の保護者の役割ではないかと今強く感じております。保護者の皆さまはどのようにお考えでしょうか。よろしければコメント欄まで皆さんのご意見をお寄せいただければと思います。

今回は以上になります。少しでも役に立ったという方はグッドボタンをそしてチャンネル登録をお願いします。それではまた別の動画でお会いしましょう。さようなら。

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