各大学の入試担当に聞いたお話が怖すぎた件

※本記事はYoutubeの台本をそのまま公開しております。ご了承ください。

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こんにちは。てんちゃんねるのてんどーです。この動画を撮影しているのは2022年6月1日。

先日様々な大学の方に直接お話を伺える機会がありまして、そこで去年(2022年度入試)の大学入試のことや今後の大学入試について大学の方のお話をいろいろと聞かせていただきました。

そこで今回はですね、聞かせていただいたお話の中から、これは視聴者の皆さんと共有した方がいいなというものを厳選して3つお話しさせていただこうと思います。お話を聞かせていただいた各大学の皆様、誠にありがとうございました。

このチャンネルでは今後も大学入試情報を発信してまいります。興味がおありの方はぜひチャンネル登録をして動画の更新をお待ちいただければと思います。

【普通は聞けない】各大学の入試担当の方々に聞いたお話が怖すぎた|河○塾の偏差値表はどこまで信じていい?・併願可能な総合型選抜についての各大学の見解は?・入学辞退した場合の授業料の返金時期は?

まず大学の方のお話のひとつめは、「河合塾の偏差値表や共通テストボーダーを信じるな」ですね。いきなり衝撃的な発言ですみません。

当然、大学の方はこんな言い方してませんよ。動画用にてんどーが大分誇張して言っております。

ある大学の方からお話を伺ったんですが、その大学では去年共通テスト利用入試の志願者数が大幅に減ったらしいんですね。もうあり得ないぐらい減ったと。その原因の一つが河合塾の共通テストボーダーだったらしいんです。

お話を伺った大学というのは偏差値帯でいうとだいたい50前後の大学だったんですが、その河合の共通テストボーダーが偏差値50前後の大学にしてはかなり高めに出てしまっていたらしいんですね。実際共通テスト利用で合格している子はそんなに高い得点率ではないのに、なぜか河合のボーダーは高く出たと。それで受験生が敬遠してしまったのではないかということです。

なぜ河合の共通テストボーダーがこんなに高めに出てしまったのか、これはその大学のデータが少なかったためではないかというお話でした。

河合塾の偏差値表や共通テストのボーダーは基本的には河合塾の模擬試験を受験した人のデータを使って算出されます。ただ河合塾の模試を受けている受験生というのは、実は高偏差値帯の大学を志望している子が大半で、偏差値50前後の大学を狙っている人は河合塾の模試をあまり受けていないんですね。

そのため偏差値50前後の大学に関してはデータが不足して河合塾では正確な偏差値や共通テストのボーダーが出せないのではないかと。

実際つい先日今年版の河合塾の入試難易ランキングが発表されたんですが、偏差値50前後の大学の難易ランキングというか偏差値がけっこう下がっているんですね。これもやっぱり偏差値50前後の大学のデータが不足しているからではないかということです。

ですから最初に「河合塾の偏差値表や共通テストボーダーは信じるな」と言いましたが、正確に言うと「偏差値50以下の大学の河合塾の偏差値表や共通テストボーダー、模試の判定を鵜吞みにしない方がいい」ということなんですね。

てんどーもこのお話を聞いたときは、ちょっと衝撃でしたね。やっぱり河合塾の偏差値表とか共通テストボーダーというのは受験生が受験校を決めるためのひとつの大きな指標じゃないですか。それが使えなければそれじゃどうすればいいのってなりますよね。

河合塾の模試が信用できないなら、駿台ベネッセ模試ならどうか。駿台ベネッセ模試は個人の申し込みではなく学校単位での申し込みですから、幅広い偏差値帯の受験生が受験しています。そういう点では河合塾の模試よりも下の偏差値帯の大学の合格判定は信用できそうかもしれません。

でもですね、学校単位での申し込みということは一般受験しない子も駿台ベネッセの模試は受験しているということなんですね。一般受験をしない子は当然模試で良い点は取れませんから平均が下がり、そうすると大学の判定はかなり甘く出てしまい、これも実はあまり信頼性が高いとは言えないと個人的には思っています。

それじゃ偏差値50以下の大学を出願する場合、何を指標にすべきか、これはもう各大学のHPから過去の試験データを見つけて、過去問を解いたときにその合格最低点を越えられそうかなどで判断していくしかないと思います。

これは日東駒専以上の大学についても言えるんですが、出願校を考えるときに河合塾の偏差値表をあまり絶対視しないように、受験生の皆さんには気を付けて欲しいと思います。

続きまして大学の方から伺ったお話しふたつめ、ふたつめは「併願可能な総合型の各大学の見解」についてですね。今は総合型選抜が併願可能な大学がどんどん増えていて、今回お話を伺った大学でも今年から併願可能になる大学というのが見られました。

総合型選抜が併願可能だと、例えば総合型で1校合格校を確保した状態で一般選抜に臨むことができるので、一般選抜におけるリスクをかなり減らすことが出来ます。西の方はかなり多くの大学の総合型選抜が併願可能になっていて、その波が関東の方にも来ているとのことでした。

ただですね、すべての大学が総合型を併願可能にすることに積極的というわけではありません。

例えば理系の大学の方からお話を聞いたところでは、併願可能な総合型にはあまり積極的ではなかった印象です。総合型では、出来ればうちの大学で本当に学びたいと考えている人材に来て欲しい、特に理系の場合はやはり研究内容などにこだわって大学選びをして欲しいということのなのかもしれません。

理系大学以外にも併願可能な総合型の導入に躊躇している大学がありましたが、その大学の方が言うには、出来れば年内入試つまり推薦や総合型選抜である程度入学者数を確定させたい、総合型を併願可能にしてしまうと2月の後半あたりにその総合型の合格者の中から入学辞退者がどっと出てしまう可能性が高く、そうすると補欠での合格者を増やさなければいけない事態になる。それは避けたいとのことでした。

総合型を併願可能にすれば総合型の志願者は確かに増えると思いますが、入学辞退者も増えると、そのメリット・デメリットのバランスをとるのがかなり難しいそうです。

今はただでさえ定員厳格化のせいで補欠合格者の数が激増していますから、総合型を併願可能な大学が増えればその数がさらに増大していくかもしれません。総合型が併願可能であることは受験生にとってはかなり大きなメリットだと思いますし、てんどーも一般選抜を受験する子にはお勧めしたいと思うんですけどね、大学側からすると諸刃の剣になっているということですかね。

続きまして大学の方から伺ったお話しみっつめ、みっつめは「入学辞退した場合の返金時期」についてですね。ちょっと生々しいお話で申し訳ないんですが、特に一般選抜を考えているお子さんをお持ちのご家庭には知っておいて欲しいと情報でしたので、お話しさせていただきます。

補欠での合格については以前何度も動画の中でお話しさせていただいておりますが、補欠で大学に合格してそちらの大学への進学を決めた場合、もともと進学する予定だった大学の方は入学辞退をしなければいけません。

おそらくほとんどの場合で進学する予定だった大学には入学金2~30万円と前期の授業料をすでに振り込んでいるはずで、入学辞退をした場合は、まず普通は入学金は返金されません。返金されるのは授業料のみです。

そしてその授業料が返金されるのが、今回大学の方に聞いたところによると、入学辞退が3月だとしたら返金は普通5月、連休明けになるとのことでした。大学によって違うかもしれませんが、てんどーが話を伺った大学の方によると、手続きの関係上どうしてもそのぐらいの時期になると、おそらく他の大学も似たようなものだろうとおっしゃっていました。

先ほども話にでてきましたが、今は補欠での合格が本当に多くて、大学を受験するときの費用は補欠合格を見越した金額を用意しておく必要があります。入学辞退をしても授業料が返金されるのはおそらく5月以降になると考慮に入れたうえで、保護者の方は受験の予算を考えて欲しいと思います。

今回の動画は以上になります。少しでも役に立ったという方はグッドボタンをそしてチャンネル登録をお願いします。それではまた別の動画でお会いしましょう。さようなら。

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